どーして猫って朝起こしに来るのか
別にご飯やおやつの催促でもないのに、毎朝のように同じ時間に起こしに来るみーちゃん。他の子はそういうことをしないのに、この子だけはしつこくしつこく起こしに来ます。
払っても、払った手を噛み、隠れても息継ぎのわずかな隙間から手を差し入れてきます。
ホラー!まさにホラー映画の怖さ…。
ぴったりと布団の隙間をふさいで、彼女が立ち去るのを待ちます。
みーちゃんが諦めるのが先か、ふとしが酸欠になるのが先か…。
まあ、こういう勝負でみーちゃんに勝ったためしがありませんが…。
起きりゃいいだけの話なんです
でも、朝目覚ましが鳴る前の数分って、なんかすごく大切な気がするんです。
もうすぐ起きなきゃないけど、まだ寝れる…、もうちょっと寝れる…、あと…、も少し…、行けるか…。ああ…。
という葛藤を、朦朧とした頭で考えながら過ごす、あの時間。
ふとしには必要な時間なんです。
しかーし、乱暴にめちゃくちゃに、その時間をつぶされる。
「うみゃみゃみゃみゃ~~!」
「ふんふんふんふんふん!」
「がりがり!ドスン!」
固太りの茶色い塊が、ふとしの背中の中央を重く踏みしめる、あの衝撃!
身体的な苦痛、それに加えて精神的な苦痛をより強く感じる気がします。
それでも、みーちゃんはかわいい…
親バカの自覚はもちろんあるのですが、自分の親バカ度を計ったら、結構世界ランキングいいとこいけるんじゃないかと思うんです。
何されたって、どーしようもないほどかわいい。
悪さだ、いたずらだってその時は怒っても、数分も持たないですよ。
ただ生きてふとしの傍にいてくれるだけで、ありがとうって思う。
あー、きっと同じ気持ちの方、世界中にたくさんいるんだろうな。
世界親バカランキングは、同率1位がひしめき合ってるかもしれないですね。
沢山の同胞の存在に気付いたので、ふとしはすごく満足しました。
よし今日はもう寝よう!
明日のみーちゃんの目覚ましに備えなくては。
来い!みーちゃん!