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お肉が食べたい(嫁っこふとし)

天高く馬肥ゆる秋ですね。
ふとしも肥えそうで怖いです。

 

今は食べれば食べたくらい体重に反映されてしまいますが、若い頃はそうでもありませんでした。
むしろ色々な疲労やストレスから身を守るためにも、しっかり食べたかった。

 

そして、特に疲れがたまってくると食べたくなるのは「お肉」でした。

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20代。
「若さ」に溢れ、食べたいという「食欲」にも溢れていました。

 

そんなふとしの前に立ちはだかるのは、お魚大好きのじぃ様(義父)。
ふとしの「肉食べたい」という気持ちは、この人には通じませんでした。

 

今回の嫁っこ話も、愚痴です。
過去をいつまでも愚痴る、ネチッこいふとしのことを
「心の狭いやつよのう…。」
と、憐れみながらお読みください。

朝は起きても目は覚めない

以前にも書きましたが、嫁入り後のふとしは朝寝坊が許されない環境で、いつでも寝不足状態。

 

どんなだったかは ↓ こちらをご覧ください。

siroihutosi.com

 


なのでその日の朝もフラフラと寝ぼけながら階下へ。
居間では、既にしっかり目覚めて新聞を熟読中のじぃ様がおりました。

 

「おぉぅはようぅ…ございまぁすぅ…。」
ひっくり返った声で呟いて床に座り込み、動けなくなりました。

 

この頃は確か、お嫁さんをやりながら仕事と育児にフル稼働の頃。
忙しい毎日に疲れ切り、イライラも疲れもピークでした。

 

起きて来たふとしを見てじぃ様が、「うふふふ」と軽く笑いながら、少し言いにくそうに話しかけてきました。

 

「かあさん(ふとしのこと)やぁ。」
「ふぁあい?」
「新聞に書いてあったんだがね。女の人が沢山肉を食べると、乳がんになるんだそうだよぅ。」
「???はい?」
「いや新聞にそう書いてあったからさぁ。ふふふ。かあさんも気を付けないとねぇ。ふふふ。」

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我慢している人間に追い打ちをかけてはいけない

じぃ様もばぁ様もお魚が好きだということは、嫁入りしてすぐに分かりました。
年齢的にもあっさりしたものの方が良かったのでしょう。

 

しかし、小さな子供もいることだしお魚オンリーでもないだろうと、少しずつ鶏肉、豚肉、ハムやソーセージをメニューに忍ばせるように出していました。

 

当時5人家族で、1週間に消費する豚肉の量は300gのパック1つ程度。
それすら週末に残していることもありました。
ハムやソーセージの分を考えても、決して病になるような量のお肉を食べていた訳ではないと思うんです。

 

しかし食べたくないものを食事に出されるのは、たとえ少量でも苦痛だったのかも。
じぃ様的にやんわりと
「お肉ばっかり出さないでよ。ワシそんなにいらんよ。」
そう伝えたかったのでしょう。

 

でもね、疲れ果てている体にムチを打って必至に料理をしてたんですよ、家族の好みを最優先でね。
自分の食べたい物は後回し。

 

時々野菜炒めに豚肉を忍ばせますが、それすら働き盛りの夫や成長期の子供のお皿に多めに入れておりました。

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食べたいけれど食べられない日々。
作ろうと思えば作れるのに、敢えて作らない日々。

 

そういう風にじっと堪えている者に、追い打ちをかけてはいけないんです。

 

たかが肉、されど肉…

じぃ様が「うふふふ。」と笑いながら、こちらの様子を伺うように話したせいもあって、ふとしは
カッチーン!
と来ちゃいました。

 

こんなに毎日食べたい物を我慢して暮らしているのに、どうしてそんなからかう様な、バカにするような顔でふとしを見るの?

 

嫁がお肉を食べたいと思うのがそんなにおかしい?
毎日毎日沢山お肉を食べても全然大丈夫なくらい、ふとしは若いんですけどー!

 

まだ寝ぼけてうすぼんやりしていはいましたが、そんなのお構いなくどっどーんと怒りが湧いてきました。

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「あああぁ!すぅいませぇんんでぇしたぁぁあ!」
そう言って、ドンドンドンと足を踏み鳴らしながら台所に向かいました。

 

いや、寝ぼけていたからこその怒りだったかもしれません。
抑えきれませんでした。

アンガーマネジメントが必要

義父母との年齢差のせいで起こる、日常生活の様々なすれ違いを
「まあ仕方がないんだよね。」
とひたすら我慢していたのに、ピンポイントで突かれるとつい怒ってしまう…。
まだまだ修行が足りない嫁っこふとしでした。

 

「そんなに好みが違うなら、別々にご飯食べればいいじゃない?」
と思われる方もあるかもしれません。

 

しかし、しろい家は謎の仲良しさんで、ご飯は常に一緒なんですね。
食べる時間もメニューも一緒。

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別メニューを並べてみたんですが、じぃ様もばぁ様も終始無言で、
「なぜこのようなことをするんかい?」
という疑問でいっぱいの顔をしていましたよ。

 

何年たっても新入りで一番下っ端の嫁っこふとしが、食事について何か新しい提案をする余地はないようでした。

 

今のふとしだったら
「食事は好みも食べる時間も違うから、別々にしましょうね。」
と向こうが折れるまで主張したでしょうがね。

 

昔は、奥ゆかしくて控えめで優しい可愛らしい素敵な嫁っこふとしでしたので、言い出せませんでした。
ホントですよ!ふふふ。

 

 

↓ ふとしの神経を逆なでするのが得意なじぃ様でした。

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