いろいろお仕事が大変ないち子ちゃんは最近帰りがとっても遅いんです。
雪もバンバン降るし、道路は凍っている…。
母ふとしは心配で,帰ってくるのが待ち遠しい毎日です。
しかし、ふとし以上にいち子ちゃんの帰りを待ちわびている生物が一匹…。
「ただいま」のもしゃもしゃ
そろそろ寝ようかと思い始めるころ、やっと外で車の音がします。
「それじゃあ玄関のカギを開けてあげましょうかね」
と重い腰をよっこらしょ。
よたよたとリビングから出ると、そこにはもっちりとした茶色い塊が1個。
「みーちゃん、お迎えしてるの?偉いね。寒いだろうに…。」
さっきまで窓辺にいたような気もするのですが、いつの間にか玄関でスタンバイ中。
「ただいまー。」
疲れた顔で入ってくるいち子ちゃんですが、みーを見ると堪らず歓声。
「あ~~~!かわいい!かわいい!このぅ、このぅ!こうしてやるぅ~!!」
あとは聞き取れないような奇声を発しながら、みーの全身を撫でまくります。
癒しを求めるいち子
両者の利害関係は一致しているようです。
クタクタの心と体を引きずるように帰宅して、玄関を開けるともっふもっふの猫が待っている…。
しかも、自分が玄関を開けるタイミングを見計らって待っていてくれるんです。
そりゃ撫でない訳にはいかないでしょう。
みーちゃんは毛が柔らかく、手触りは抜群!
触っていると時間を忘れて、うっとりすることもしばしば。
いち子ちゃんも、さぞや癒されることでしょう。
このひと時、思う存分もふもふしてねと思うふとしです。
刺激が欲しいみー
一方みーちゃんは、毎日退屈を持て余し中。
ふとしが朝晩遊んでいるとはいえ、時間にするとそんなに長くはありません。
しかも、ひーくんやふーちゃんに遠慮しつつおもちゃを追いかけているため、いつも物足りない顔をしています。
3匹で遊んでいると、途中でみーが陰に隠れてしまい、動かなくなっちゃうこともしばしば。
お部屋を閉めてみーだけにするとよく遊ぶので、時々他の子に内緒でそーっと二人遊びをやってます。
でも飼い主が多少頑張ったところで、室内飼いの猫さん達にとってお家の中は退屈。
刺激はほとんど無いのでしょうね。
いち子ちゃんが帰ってくる頃になると、寒い出窓でじっと外を見ながら待っていることが最近よくあります。
そして車から降りてくる人影を確認すると、急いで玄関へ…。
帰って来たのがいち子ちゃんで、入ってきたら自分をもしゃもしゃにするって分かっててのダッシュ!
もう、その様子を見るだけで可愛くていじらしくて…。
大切な娘と大切な猫
ふとしの「大切」と「大切」が、楽しそうにじゃれあっています。
さっきまで疲れていた顔がニコニコし始めました。
さっきまで待ちくたびれたように下がっていたしっぽが、元気にピコピコ動きはじめました。
疲れていても帰りが遅くても、いち子ちゃんが「ただいま」って戻ってくるのはあと何年でしょう。
結婚して別々に住むようになったら、「こんにちは」って入ってくるのかな?
さみしいな。
それでも、みーちゃんはきっと撫でてもらいにいくだろうから、今と同じようにもちゃもちゃに撫でまわしてあげてね。
↑ こんな感じかな?
もし孫ができたら、ふとしがもちゃもちゃに可愛がるから、「ただいま」って言って何回も何回も帰っておいでね。
ふふふ。
↓ 子供が成長して大人になるのは、嬉しくもあり寂しくもあり…。