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さん子の予防接種で…


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久しぶりの予防接種へ

インフルエンザの季節ですが、以前に役所から通知が来ていた二種混合ワクチンの追加接種がまだだったことを思い出し、近所の病院へ出かけました。
さん子は注射が大嫌いで、幼い頃は小児科の診察室で号泣し、ふとしも(心で)号泣したものでした。

そんなさん子ももう小学生。しかも高学年。注射ぐらいでは泣かないだろうと思いつつ
「ね、泣かないよね?診察室で暴れたりしないよね?」
と念押し。
「ははは、たぶんね。」
と少し目が泳いでいるさん子。う~ん、何だか怪しげ。

とにかく予約してあるからと病院へ行きましたが、
「ねー、すぐ終わるかなー?」
「針さして抜くまで何秒くらいかなー?」
「終わったらすぐ帰ろうねー。ねー。」
静かな待合室で、呼ばれるまでの時間が耐えられない様子です。

壁に吊るしてあるテレビでは、夕方の番組の料理コーナーで1品目が完成しちゃいました。そろそろお腹もすいてきたなーと思っていると
「しろいさん子さーん。」
呼ばれた!
よし、ちゃちゃっと終わらせて帰るぞー!と親子で意気込んで診察室へ…。

 

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 大変ためになるお話でしたが…

この後に注射するという不安と、長時間の待機による空腹。なにより、ふとし達の後ろに立っていた看護師さんが途中3回も退室し、その度に待っている患者さんのカルテを次々に机の上に置いていくというプレッシャー…。
最後には、一旦机に重ねて置いたカルテのフォルダーを、見やすいようにずらして置きなおすという看護師さんの強い押し。
それら全て、先生ではなくしろい親子にのしかかります。

結局、現在の日本や世界の医学会の問題について話が行き着いたあたりで、先生もご満足されたようでした。ふうう。

よかった。いよいよ注射だね、と思ったのですが
「じゃあっちで注射しますのでどうぞー。」
と診察室の外へと誘導されました。
(この先生が注射するんじゃないんだ!)
びっくりしながら退室。
「ありがとうございました。」
と頭を下げてくるりと振り返ると、そこには長椅子で疲れたように座る次の患者さんたちが…。
(ひー!ごめんなさーい!)
目を合わさないようにそーと通り抜けて、さん子だけ注射をしに別室へ。
さん子も抵抗する気力はとうに無く、素直にさっさと刺されてきたようでした。

病院を出て

「長かったねー。」
「ほんと長かったねー。」
「ねーねー、待合室で待ってる時にさ、ピタッと次の患者さん呼ばれなくなった時間あったじゃん。」
「あったね。」
「あれさー。多分さー。」
「…話してたね。多分ね。」

ペコペコになったお腹を抱え、車に乗り込みエンジンをかけて、ふと思います。
「そういえば、今日の予防接種の説明って、一言もなかったような…。」

 

先生のお話はとても分かりやすく、面白いものでした。隣にさん子がいなくて、待っている患者さんがいなければ、あと1時間くらい聞いていてもよかったのですが、なかなかそうはいきません。

次はインフルエンザの予防接種を受けに、またこの病院に行こうかと思ってます。
ふとしは何のお話が聞けるかちょっぴり楽しみですが、さん子は怒るかな?
おやつを食べてから、心の余裕を持って行ってみよう、ね。ダメ?ふふふ。