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相思相愛

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愛し愛される日々

ひーくんがふとしを好きすぎて、朝も夕も料理中のふとしを監視しています。
あちこち場所を変えて、よりふとしがよく見える位置を模索したようです。
最近の立ち位置は、カウンター越しにふとしの顔がよく見える棚の上です。

 

ひーくんからよく見えるということは、ふとしからもよく見える位置。つまり、二人は料理中も、アイコンタクトができる状態。

 

ひーくんはふとしを見つめ続け、ふとしは料理の合間にひーくんの視線をとらえます。どんなに長時間でもじーっと、ただじーっとふとしが顔を上げるのを待ってます。

 

こんなことをされたら、50歳を超えたおばさんだって、そりゃ心が動くってなもんです。家族からあんまりかまってもらえなくなって、寂しい盛りでもありますしね。

 

ベタベタ、いちゃいちゃしてます

ご飯の支度中は、お皿だしたりお料理並べたり、ひーくんの前をちょこまかちょこまか通ります。

「くうー、くうー」
ふとしが通るたびに、頭を棚の角に擦り付けて、甘えてきます。
我慢できないふとしは、触ったり、撫でまわしたり、顔をくっつけてすりすりしたり…。

 

「あとちょっと、あとちょっと待っててねー。」
急いで手を洗い、またご飯支度の続き。
でも、またひーくんの前をうっかり通ってしまい、ナデナデの催促を受けます。

 

触って、手を洗い、料理して、また触る…。
馬鹿なのね、ふとしは…。

 

ふと振り返ると、さん子がこっちを見てます。
『馬鹿なのね、母は…。』
という顔で…。