いつかの日を思って…。
ふとしの想像のお話、最終話です。
前編、中編がまだの方は、こちらからどうぞご覧ください。↓
それでは、後編をどうぞ。
考えないようにしていても…
来なければいいと願うお別れの日。
こんなお話を考えるのも、ましてやまんがにするなんてと思われる方もあるのではないでしょうか。
ふとしも迷いましたが、
「ある日突然その日がやって来て、パニックになるかもしれない。」
「伝えたい思いを心にきちんと持って、撫でたり話しかけたりできないかもしれない。」とも思いました。
今回考えたことを、何かの形にして残しておくことで、少しでもその場に臨む心の支えになればと思い、やはり描くことにしました。
先代の猫さんとのお別れ…
お話のなかの一部は、我が家の先代猫さんが急逝した時の体験を下敷きにしています。
何の予想もしていない状態でのいきなりの訃報で、あわてて帰宅したことを覚えています。
家族不在時の、フードの誤飲による窒息でした。
たくさん後悔して、たくさん反省しました。
「こうしたら防げたのでは…」
「もっとこうしてあげていたら…」
あまりにも急なお別れでした。
「君がいなくなって、こんなにつらいよ。」
「息が出来ないほど心が痛いよ。」
この思いを、この子に伝えたい。でももうこんなに冷たい…。
泣いても泣いても、決してまた温かくなることはありませんでした。
愛情を伝える日々
あれから数年たち、我が家の猫さんは今の三匹になりました。
かわいくて楽しくて…。
でも、思うだけじゃなく、言葉やふれあいで愛情を伝えています。
「どんなに猫ばかに見えてもいい、全力でふとしの愛を表現しよう。」
そう決めてます。
それで、もしお別れの日が来たら、やっぱりのたうち回って苦しみます。
でも、痛くて苦しいのは、ふとしの心を猫さんに渡したから。
痛ければ痛いほど、苦しければ苦しいほど、渡した心が大きかった…。
そう思って、愛する猫さんをお見送りしようと思います。
あー、「飼い主」って本当に大変だなーっと…。
今回は想像のお話で、いつもよりだいぶ長かったですが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
また、次のお話も読んでいただけるよう精進していきたいと思います。
さん子が自分の出番を待っているので、次回からはいつもの日常まんがになると思います。よろしくお願いします。ふふ。