友だち追加

春だ!庭いじりだ!

皆さんこんにちは。
インドア派の50代主婦しろいふとしです。

 

お天気のいい日が続いて、季節の移り変わりを感じる今日この頃。

 

ふと目についちゃったしろい家のお庭。
雑草と枯草でぐちゃぐちゃです。

そもそもお手入れなんてしてなかった

お家の中が大好きで、何か理由がなければ外に出ない主婦ふとし。

 

普段は猫の散歩でしぶしぶ数十分お外をぶらぶらする程度。
ましてや庭いじりなんて、ごくごくたまに気が向いた時しかやりません。

 

そのせいで、ほんのちょっぴりしかないのに花壇が荒れ放題。

春の陽気で緑が芽吹く季節に、茶色のごそごそとした落ち葉がまだ沢山残っています。

 

去年思い付きで株分けした芝桜は、雑な扱いをされた挙句、周りの雑草に栄養を吸い取られ瀕死状態。

 

これはいかんと意を決して、久しぶりに作業着へと着替えます。


手袋
アームカバー
首にタオル

 

日よけにと探した帽子はどうしても見当たりません。
きっと去年の庭いじり最終日に、どこかへ放り投げて忘れてしまったのでしょう。

 

玄関でゴムのショートブーツを履きいざ出陣。
見ると夫がすでに庭にいて枝切りの態勢に入っています。

 

身支度オッケー。
相棒オッケー。

 

数か月ぶりの庭いじりに、俄然やる気が湧いてきます。

気になるところが…

落ち葉をかき集めながら雑草を抜いていくと、花壇の端っこが目にとまりました。
でこぼこになって土と採石が入り混じっています。

 

駐車場を広げるために、業者さんにお庭を整備していただいたのは去年。
その際、花壇を囲っていた古い木材も撤去。

 

一個一個が大きくて重くて処分に困るものだったので、重機で掘ってもらいました。
しかしその時掘った跡がそのまま残っています。

 

そうだ、撤去だけお願いして、後は自分でやろうと思ってたんだった。

 

忘れたまんま冬を越してしまいましたが、このままではちょっと恥ずかしい。

 

仕方がない。
まずはここからやりましょう。

 

枝切りが終わった夫に草取りを任せて、自分は花壇まわりの整理に。
とは言っても、はてさてどうしたものか…。

 

すると、迷っている妻に夫からアドバイスが。


花壇の境目に丁度いいコンクリートの塊が、物置小屋の外回りに複数あるよと。

 

中古で買ったお家には前の住人の名残りのように残置物がいろいろあって、使おうか処分しようか迷いながら数年経ちました。

 

去年のお庭整備の際に処分したものもありましたが、小屋周りのコンクリの塊はそのまま手付かず。

 

同じサイズの円筒形。
数も十分あるそうです。

 

それになんといっても無料です。


レンガだってブロックだって並べるなら数が必要。
一個一個は安くても沢山買えば金額もそれなりになっちゃいますし。

よし、これを並べちゃいましょう。

掘ってみたら

夢中で溝を掘り始めた妻を手伝うべく、夫が小屋からコンクリを運んできてくれました。

 

「取りあえず10本ね。」

 

ん?
取りあえず?

 

まだまだあるよと言われて見に行くと、小屋の下回りを囲むように生い茂ったアイビーが目に入りました。
手で葉をかき分けると、コンクリの塊が沢山見えます。

 

こっちにも…。
あー、こっちにもある。

 

円筒形を横に並べて距離を稼ぎ、あるだけで終わりにしようと思っていたのに…。

 

こんなにあるなら縦に並べてもいけるんじゃない?
それなら溝ももっと深く長く掘らなくっちゃ。

 

シャベルで溝幅を整えながら、砕いた土を手で掻きだします。

 

スコップを使えば早いのに、手で土を掘る作業が楽しくなりました。
砂場の子供の様に、夢中になってホリホリ、カキカキ。

出かける用事がある夫は途中で引き上げましたが、妻が夢中で土を掘る姿に不安を感じたよう。

「無理しないでね。」
心配そうに何度もそう言ってから、玄関を入っていきました。

 

何かに夢中になった妻はしばし無敵状態に。
けれどその後エネルギーゲージが空になり、死人のようになることも夫はよく知っています。

 

ふとしだって自覚はあるけれど、だって今こんなに楽しいんですもの。
どうしたって止められやしないじゃない?

 

あとちょっと、あとちょっと…。

 

少しずつ溝の距離を伸ばしていくと、途中で何か固いものに当たりました。
シャベルでは歯が立ちません。

 

これは…。

まさかの残り物

掘れるところをカリカリと掘っていくと、固い四角いものが少しずつ出てきました。

 

あー…、これはあれだ。

 

業者さんに頼んで撤去してもらったはずの古い木材。
恐らく上に土がかかっていたせいで一個だけ見逃したのだろうと思われます。

 

これはマズイ…。

 

重機まで出動したのは、この木材がかなり重くて大きなサイズだからです。
しかも防腐加工もしてあるようで、見た目はどんどん古くなっていくのになかなか腐りません。

 

なくなってスッキリしたと思っていたのに…。

 

花壇の縁取りをせずに、空いた穴を埋めるだけにすれば気付かなかったのですがもう遅い。
気付いちゃったら止まりません。

 

「掘りたい…。」


掘って整えてコンクリの円柱を並べて花壇の境目を美しく整えたい。
もうそれしか考えられません。

 

木材は地中にしっかり密着していて、手では押しても引いてもビクともしません。
まず周りの土をしっかり掻きだし、木材のまわりに空間を確保しなければ取り出すことは不可能。

 

めんどくさがって取りに行かなかったスコップですが、諦めてしぶしぶ取りに行きました。

 

土と木材の間のわずかな隙間にスコップを差し込み、少しづつまわりを崩していきます。
崩れた土は手ですくい上げて脇へ。

 

あっちを向き、こっちを向き。
しゃがんでみたり、腰を上げたり。

 

だいぶ掘りあがってきました。
あとちょっと…、あとちょっと…。

ぐっ、ぐっときしみ始めた木材が、差し込むスコップにあわせて次第にぐらりぐらりと揺れ始めました。

 

ついには、掘った溝の中で斜めにガパッと倒れ掛かる木材。
これを見て、土まみれのおばさんは狂喜乱舞です。

溝から木材を引きずり上げ、そのままゆっくりと家の軒下へ。

 

20㎏ぐらいありそうな重い重い木材。
出入りに邪魔しない隅っこにどさっと投げ置き、自分の獲物をうっとりと眺めます。

 


まるでマグロでも釣り上げたかのような気分。
誰かに自慢したくてうずうずです。

 

しかし作業はまだ途中。
興奮が冷めて疲れ切ってしまう前に残りも終わらせたい。

一息ついて作業続行です。

終わった、と思ったら

途中一度休憩を挟み、溝堀りは終了。

 

コンクリの円柱も端から端まで並べました。
後は高低や並びを整えて、周りを土や砕石で埋めれば完成です。

 

しかしどういう訳か、後半に掘った部分に置いた円柱がきれいに並びません。

掘りが足りないのかな。

 

一度コンクリを出してもう一度土を掘ってみますが、何だか一部が変に硬い。
くぼみを見つけて手をかけ、引っ張ってみるとパキッと何かが折れました。

 

どうやら木のようですが、すぐそばに庭木があるのでその根っこかもしれません。

しかし、同じような作業を数回繰り返しているうちに、段々嫌な予感がしてきました。

 

これ…根っこじゃないね。

ちょっとずつパキパキと折れてきたのは、腐食した木片です。

 

まだあったんだ…。

 

業者さんが取り残した木材がもう一つあったようなのです。

 


こちらはより深く地中にもぐっていたせいで、さっき掘り出したものより水分を吸って柔らかくなっているようでした。

 

腐らないと思っていたのに、深く地中に入れば少しは腐食が進むようです。

 

とは言っても本体はまだしっかり硬さがあります。
これを掘り出すにはさっきよりもっと掘り下げる必要が…。

 

1個目の木材はまるでマグロを釣ったかのような達成感でしたが、体力のない50代おばさんにとって2個目の木材は見たくもないただの厄介者。

 

あぁ、あと何歳か若かったらきっとこれも掘り出しただろうに…。

 

わが身の体力の低下を嘆きながら、掘った土をもどして溝の底を平らにしコンクリの円柱を置き直します。

 

多少の高い低いがどうだっていうの。
ちょっと傾いてたからって何だっていうの。

 

ブツブツと言い訳のように呟きながら作業を続けます。

「妥協する」
これは時にとても有意義な行為であります。
人生後半戦において、これからもっと出番が増えるでしょう。

ほぼほぼ一日を庭いじりに費やしたおばさんは、夫が心配したように疲労で寝込むことなく無事に週末を過ごしました。

 

「妥協」の効果、十分にあったようです。
ふふふ。

 

【過去記事】

↓ 春ってやる気とダルダルの行ったり来たりです。

siroihutosi.com

 

はてなブログのランキングに参加しています。

上の四角をぽちりと押していただけるとふとしのランキングが上がります。
もし良かったらよろしくお願い致します。