最近さん子の自立心が順調に育ってきています。
「母よ。さん子さぁ、何歳になったら一人暮らし出来るようになる?」
「さぁ、早くても高校生くらいからじゃない?」
どうやら一人暮らしに憧れているみたいです。
一人暮らしでやりたいこと
まずは
「毎日スーパーへ行って、マグロを買って食べる。」
そうです。
「お金はどうするの?」
「…バイトするかぁ。」
生活費の工面については、まだまだ計画中のよう。
まあ、こんな風にふと思い出しては、
「一人暮らししたらさぁ…。」
と夢を語ることが増えました。
毎日湯船に入ったら?
さん子の一人暮らしプランは段々具体的になってきました。
「ねぇ母よ。一人暮らしで毎日湯船に入ったらさん子は破産する?」
「うーん、破産はしないけど水道代はかかるだろうね。」
「…。」
ちょっと困った顔をするさん子。
「さん子や、半身浴は?」
「?半身浴ってアレでしょ?半分お湯に漬かるやつ。」
「そうそう。温度高めのお湯を少し湯船に張ってさ。温まるし水道代も節約できるよ。」
「うーん。」
半身浴に抵抗感があるさん子
良い案だと思ったのに、さん子は乗り気になれないよう。
「半身浴嫌なの?」
「だってさ、少ないお湯に横になって漬かるやつでしょ。なぁーんかさぁ。」
「横になる???」
「ずっとそう思ってたの?」
「いやだって、『半身』ってさぁ…。」
湯船の底に横たわるつもりだったんですね。
うん、ちょっと嫌かもしれない。
いつか本当に、さん子が一人で暮らしていける日が来るのかなぁ。
まあ来るんだろうけれど、今はまだ不安な母ふとしです。
↓ 母ふとしの心配の種。さん子。