今週のお題「あったか~い」
あたたかいことは幸せなことですね。
特に寒い時は、あたたかいお部屋、あたたかいお風呂、あたたかいお布団の幸せをしみじみと感じます。
しかし若さゆえか、この幸せを求めない娘が一人…。
さん子は薄着
何だか中学生になってから、どんどん朝起きられなくなっていくさん子。
勉強をしているという建前で、就寝時間が遅くなっていってます。
何度も何度も起こされてやっと起きてきたかと思うと、たいして厚手でもないパジャマでふらふらとキッチンへ。
ストーブの前で暖を取り、両手をグーにしてフルフルと小刻みに動きます。
よく見ると裸足で、スリッパすら履いていません。
「寒いでしょう。何でもっと着てこないの?」
仕方なく、さん子に羽織らせるものを探してウロウロ。
ふとしがブツブツと文句を言いながら服を探しているうちに、さん子はササっとテーブルへ。
「ねえ、毎日同じこと言ってるのに何で着てこないの?もう朝相当寒いよ。」
しかし、さん子は動く気配がありません。
さん子の席は背中に窓があるため、座って時間がたつとすーっと冷えてきます。
ふとしが自分のフリースを持ってきて着せてあげると
「ありがとうごじゃいまっす。」
返事だけは、はっきり元気ね。
「せめて靴下を履いてきて欲しいよ。」
しかしさん子は、にこにこしながら
「大丈夫!正座してるから。」
キッチンの椅子の上にきっちりと正座して、ふとしに足元を見るよう得意げに目線で促します。
正座してたって、冷える時は冷える。
「部屋からここに来るまでにもう冷えちゃうんだよ。女の子は冷やしちゃだめなんだよ。」
すると、さん子はまたニヤニヤして
「わかった!明日から履くよ。」
ああ、絶対明日も着ないし履かないだろなぁ。
ふとしは昭和生まれですから
自分が親に「冷やすな、冷やすな。」
と言われて育ったので、つい娘にも言っちゃいます。
でも、子育て中にはいろんな育児情報があって、薄着をさせると風邪をひかないとか言うのも聞きました。
「冷やすな」とは逆ですね。
健康に関する情報は沢山あって、自分に合うかどうかもあるから結局は人それぞれ。
ふとしの感覚では、
「いやそれはちょっと寒いでしょう。大丈夫?」
と思うような時もあるけれど、それは余計なお節介というもの。
気になっちゃうのは、ふとしがどんどんおばさん化して、頭が固くなっている証拠なのでしょう。
温活大好き
他所のことはさておき、ふとしの場合は冷え性歴が長かったので、あたたかいのが大好き。
本当に、あたたかいって幸せ。
体の中からもあったかい。
体の外からもあったかい。
寒い季節になって来たからこそ実感できる、この幸せをさん子にもしっかりと感じてほしい。
だから
靴下を履きなさい。
スリッパも履きなさい。
何か厚手の服を羽織りなさい。
お味噌汁が覚める前に飲みなさい。
そうして寒い朝でも、しっかり体をあっためてから学校に行ってほしいんです。
ねえ、さん子。
ふとしもたまには「良いお母さん」みたいなこと言うでしょう。
ちょっと古臭い、迷信みたいなお小言だとしてもね。
たまに言った時くらい、ふとしの話を聞いてほしいものですよ。
ちなみに朝食前にさん子が着替えないのは、制服を着て食事をすると絶対何かをこぼすからです。
入学前に、親子会議で決まった朝のさん子のスタイル。
まだまだおこちゃまね、さん子ちゃん。
↓ さん子に貸したフリースは、ふとし愛用のマタギ風ベストです。