いち子ちゃんから…
仕事から帰ったいち子ちゃんが、ふとしの部屋へすーっとやってきて、
「はいこれ。」
と差し出したのは、美味しくて有名なチーズケーキの箱でした。
夢中で箱を見つめていると、何やらいち子ちゃんがつぶやいている。
チーズケーキに集中して、言葉が耳に入ってこないふとしに
「ねえ!ちょっと聞いて!」
といち子ちゃん。
大きな声にはっとして顔をあげると
「いつもどうもありがとう。」
全然聞いてない母親に、きちんと言葉で伝えてくれた娘の愛情がうれしくて、涙が出そうになりました。
に子ちゃんから…
東京のに子ちゃんも母の日を思い出して、LINEを送ってくれました。
もはや年単位で会っていないので、寂しさもひとしおですが、会えない日々のなかでも時折ふとしのことを考えてくれてるのかとうれしく…、でもやはり寂しく…。
こんな風に娘たちに思われて、ふとしの幸福度はぐんっと上昇。
「あーしあわせねー。」
としみじみしたところで終わってればよかったのですが、ふと思っちゃったんですね。
「あのふたりは母の日を覚えているのだろうか…。」と。
我慢できないふとし
せっかちなふとしは、じーっと待つのが出来ません。
早速ド直球で聞いてみました。
「ねーねー、母の日だよ。母の日!」
その後は、まんがに描いた通りです。
本当に「ははは…。」と、二人声を揃えんばかりに笑ってました。
乾いたかるーい笑いでしたよ。
別に、何か物が欲しかったわけじゃないんですが、笑ってスルーされるとは…。
欲しがりなふとしが悪いのか…。
受け流したっきり、全てを忘れて生きる夫と三女が悪いのか…。
結論が出ないって今までの経験で分かっているので、このへんでやめておこうと思います。
ふとしってば、大人だわ!ふふ。(自画自賛)
↓そもそも二人には、ふとしの愛情が届かないのです。