じぃ様(義父)は80代
「じぃ様」といっても、ふとしの義父のことなんですが、この当時は80代でした。
ふとしは嫁っこになりたての20代。
仲良くおしゃべりするような関係ではありませんでしたが、同居していればそれなりに会話は必要。
しかし、じぃ様は老人性難聴が進行中。
日常会話は、じぃ様以外の家族の努力にゆだねられていました。
補聴器は何個も買っていたようですが、着けるかどうかはじい様の気分次第。
なんせ、こちらの言うことは聞こえなくても、自分の言いたいことが言えればそれで満足のようでしたので…。
老人性難聴の難しいところは、「本人がさほど困らない」というところ、ですね。
「大事な用事だったら、聞こえるまで大きな声で話すじゃろ」
というゆったりした考えのじぃ様。
しかし、家族は大変です。
同じ話を、声のトーンを変えて、伝わりやすい単語を選び、何度も何度も繰り返します。
冗談ではなく、息を切らしながら話しかけているのに、本人はどこ吹く風です。
終いには
「耳が遠いのもいいよなぁ。聞きたいことだけ聞いてりゃいいしなぁ。」って。
あー、がっくり…。
「聞こえない」は、笑い事ではないんです
実は難聴は、認知症の入り口になったりするそうです。
耳から入る情報量はとても多く、聞こうとしていない無意識の状態でも、沢山の音を拾い上げているそうです。
これが、脳の活性化にとても良いとのこと。
なーんて、ここら辺はふとしの聞きかじり情報です。
しかし、実際しろい家のじぃ様は認知症を患いました。
なんの根拠もありませんが、ふとしの経験からすると
「耳遠くなったらヤバい…。」
これは、実感として今もあります。
認知症は家族が大変
ふとしのじぃ様は
「夜中に○○国の男たちが俺の枕元に来て、頭と足を持って上下を入れ替えた。その後足を氷漬けにして、また頭と足を持って回して帰っていった。」
とか
「俺の財布はいつも誰かに狙われている。電波で感知されているんだ。」
とかとか。
夢じゃんと思うのですが、本人はいたって真面目。
似たような奇想天外なお話を、せっせと家族に話します。
ある日は、繰り返し繰り返し何度も。
ある日は、俺は可哀そうだと悲観しながら。
ある日は、ふつふつと怒りをたぎらせながら…。
みなさん、もしご家族やご実家で、「聞こえ」が心配な方がいらっしゃったら、是非お早めに対策をご検討下さいね。
耳鼻科でも、集音機でも、補聴器でも。
なんでもやって、脳が老化するのを防ぎましょう!
今は楽しいブログ書きの毎日
通り過ぎれば過去のことです。
確かに今は自由に生きていますし…。
しかーし
予防で防げることであれば、防ぎましょう。
経験しなくていいことならば、是非避けましょう。
皆さんとご家族が共に、心も体も健やかに長ーく過ごしていけることを、本当に心からお祈りします。
(今回、真面目な感じで終わってしまいました。なんかすいません。てへ。)
↓ ふとしの嫁っこ生活が始まった頃のお話です。